時計ブランド事典

ロレックスなどの有名ブランドからパテック・フィリップなどの時計ブランドの創業年、創業者から各ブランドの略歴まで詳細解説。

ロレックス ROLEX

      2015/10/10

時計ブランド名:ロレックス ROLEX
創業:1905年
創始者:ハンス・ウィルスドルフ
グループ:ロレックスグループ
本社:スイス ジュネーブ

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ロレックスの歴史

1905年にハンス・ウィルスドルフが24歳の時にロレックスの前身であるウィルスドルフ&デイビス社をロンドンで創業しました。当初は時計輸入商社でした。

1908年に「ROLEX」というブランドで商標登録し、時計の製造を開始。懐中時計が主だった当時に実用的で耐久性のある腕時計の製作に積極的に取り組んでいきます。ROLEXという言葉はハンス・ウィルスドルフが英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語など、どこの国の言葉でも同じ発音になるように作った造語で、ROLEXの名前の由来は、hoROLogoEXtraordinaire(類まれなる時計)からといわれている説とROLLING(機械的な動作)とEX(無限)を組み合わせた説があります。

1912年にスイスのビエンヌに事務所を移し、1914年キャリパーの改良型で、世界中で最も厳しい検査を行うイギリスのキュー・テディントン天文台において腕時計として始めてクロノメーター資格を取得します。さらにその4年後、イギリスのキュー天文台でも腕時計初のA級証明書を獲得し、腕時計の精度に対する信頼性を一気に高めました。

そして1926年にスイス連邦著作権局にてオイスターケースの特許を取得。これは時計を鋳型に素材を流し込んで鋳造するわけではなく、素材(ステンレスや金など)の塊からくりぬいて時計の形に製造される方法で水などからムーブメントを守る防水性を保つもので画期的な発明でした。その実用性はロンドンの速記記者メルセデス・グライツ嬢がドーバー海峡をオイスターを着けたまま泳いだ際に、正確な時を刻み続けたことで証明されました。この歴史的瞬間の写真、ロレックスをつけたメルセデス・グライツが翌日の新聞紙上に掲載されました。しかしながら、ロレックスのケースには画期的なねじ込み式のリュウズが付いていましたが、当時はリュウズをねじ込む習慣のない人が多かったためにせっかくオイスターを持っていても防水性能を使いこなしているとは言えませんでしたなかった。そこで今度はできるだけリュウズを操作しない、自動巻機構の開発に積極的に取り組むことになり、ついに1931年、360度回転自動巻き機構パーペチュアルを開発。スイスで特許を取得しました。他社との違いはローターを360度両方向の自動回転とした点で、これまで以上のスムーズで巻き上げ効率の高いローターメカニズムの開発に成功しました。高精度ムーブメント、防水性、自動巻きというロレックスが開発した3つの大きな機構によって腕時計の基礎はほぼ完成したといえるのです。

そして1930年代イギリスの売れ行き不振から高級時計のテイストのあるウォッチを低価格で提供すべくロレックスのディフュージョンラインとしてチュードルを投入しシェア拡大を目指しました。ブランド名はイングランドの王家、「チューダー家」にちなみ、イングランドの紋章バラをアレンジしたマークをあしらっています。

1945年に世界で初めての日付付き腕時計、デイトデイトジャストを発売。1953年エクスプローラーサブマリーナ発売。1954年に世界で始めての女性用のオイスター・パーペチュアル・クロノメーターを製作。同年GMTマスター発売。

その後、日本のバブル期にステイタスの象徴としてロレックスが一大ブームとなり、価格が高騰します。なかでもデイトナが人気を博しました。現在の基本的な時計のスタイルを確立したロレックスは、現在においても、ロレックス神話は崩れることなく、最も人気のある時計ブランドであるといえます。

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