ブレゲ BREGUET
2015/10/10
時計ブランド名:ブレゲ BREGUET
創業:1775年
創始者:アブラアン・ルイ・ブレゲ
グループ:スウォッチグループ
本社:スイス ラベイー
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ブレゲの歴史
「時計の進化を2世紀早めた男」「時計界のレオナルド・ダ・ヴィンチ」など、至上の賛辞を受けた天才時計師、アラン・ルイ・ブレゲ。機械式時計の歴史はブレゲをなくしては語ることはできません。ブレゲ創設200年以上経った現在でも、彼の発明した機械式時計のほとんどの機構方式が基本ベースとして使用されています。
アラン・ルイ・ブレゲは1747年にスイスで生まれ、1775年にパリにオープンさせた店から、ブレゲの歴史が始まりました。1780年に自動巻き機構を開発し、衝撃吸収装置、ブレゲひげゼンマイ、トゥールビヨン機構、スプリットセコンド・クロノグラフなど次々と画期的な機構を発明し続けました。彼の発明は複雑機構や構造面にとどまらず、時計を芸術的作品として高める事にも成功しています。その技術はマリー・アントワネット妃の注文で作られた超複雑懐中時計「マリー・アントワネット」に集約されています。ナポレオンがピレネー越えのときに使っていたのもブレゲの時計でした。現在では他社の製品でも採用されている、ギョーシェ文字盤のような装飾もすべて、ブレゲの考案です。ブレゲ針、ブレゲ数字なども代表的で、シースルーバックもブレゲによるものです。
ブレゲ自身は1823年に死去しますが、その技術は弟子達の手によって受け継がれました。1870年には経営権がブレゲ家からブラウン家へと移り、1930年代には機械式デジタル表示機構、ジャンピングアワーやトノー(樽)型ケースがブレゲから生まれました。
1970年以降のクォーツ・ショックにより経営が危機的状況に陥りましたが、1970年に経営権が、フランス随一の宝石商ショーメに移り、当時ショーメに在籍していたフランソワ・ボデにより、現代のブレゲと呼ばれるダニエル・ロート(現在はブルガリ所属)を迎えて復興し、トノー型ケースや永久カレンダー、トゥールビヨンなど様々な複雑時計が発表され世に送り出された。その後も内部機械の開発メーカー、ヌーベル・レマニア社を傘下に加えた後、1999年、スイス最大の時計企業連合スウォッチ・グループに参加し安定した経営基盤を手に入れ、現在に至ります。
そして、スウォッチ・グループ総帥ニコラス・G・ハイエックは、社長は子息のニコラス・ハイエックJrに譲り会長職についていますが、ブレゲだけは、自ら社長も兼務し、現在も陣頭指揮にあたっています。