時計ブランド事典

ロレックスなどの有名ブランドからパテック・フィリップなどの時計ブランドの創業年、創業者から各ブランドの略歴まで詳細解説。

ブライトリング BREITLING

      2015/10/10

時計ブランド名:ブライトリング BREITLING
創業:1884年
創始者:レオン・ブライトリング
グループ:ブライトリンググループ
本社:スイス グレンヘン

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ブライトリングの歴史

1884年レオン・ブライトリングがスイスのサン・ティミエ村に産業用クロノグラフなどの精密計器専門の工場を建てたことからブライトリングの歴史は始まりました。その後、事業の拡大にともないスイス時計産業の中心、ラ・ショードフォンに工場を移転。

ブライトリング社は、創業当時よりパイロット用のポケットウオッチやコックピット機器を生産し続けてきました。1915年に30分積算計を装備した腕時計型クロノグラフ「30分タイマー」を発表。第一次世界大戦が始まった1914年に息子であるガストン・ブライトリングが事業の跡を継ぎ、1915年に30分積算計を装備した腕時計型クロノグラフ「30分タイマー」を発表。計器としてのクロノグラフを確立させていきます。ガストン・ブライトリングは、パイロットたちとの親交を深め、航空用時計の開発も積極的に行いました。1920年代には航空用時計メーカーとしての定評を得るようになり、1936にはイギリス空軍に正式採用となり、やがてダグラス、ロッキードなどの航空機メーカーにも供給を開始。1932年にウリリー・ブライトリングが3代目経営者となり事業を展開。1942年には最初の回転計算尺付クロノグラフ、クロノマットを発表。また、アメリカ軍への供給を開始、各国公式サプライヤーとしての地位をさらに強化していきます。1952年には航空用回転計算尺を装備したクロノグラフ、ブライトリング・ナビタイマーを発表し、飛行に必要なあらゆる計算を行うことができるこの「腕に装備する計器」は、世界中のパイロットの人気の的になりました。ブライトリングは当時世界の主要航空会社のコックピット・クロックを供給していきました。

1960年代には、宇宙に目が向けられ、宇宙飛行士スコット・カーペンターが「ブライトリング・コスモノート」を着用して宇宙船オーロラ7号による地球3周に成功しました。1970年代、さすがのブライトリングもクォーツ・ショックの余波を受け、工場の閉鎖などに追い込まれ、1979年にパイロットであり、時計・電子工学エンジニアのアーネスト・シュナイダーが創業者の孫ウィリー・ブライトリングから、ブライトリング・ブランドを譲り受け、そしてイタリア空軍の精鋭のエアロパティックス・チーム「フィレッチェ・トリコローリ」のパイロットたちの協力を得てクロノマットを開発。強靭なケースとライダータブが特徴的なクロノマットはクロノグラフ・ブームを引き起こし、今日までブライトリングのベストセラー・モデルの座を堅持しています。また、1952年に発表したナビタイマーを甦らせて「オールドナビタイマー」として確立。そして、アナログとデジタルの結合のクオーツ式時計の「エアロスペース」の3つを発表します。

そして1999年、前人未到の全モデルのクロノメーター化を目指す「100%クロノメーター宣言」を発表。従来、スイスの公的機関であるスイスクロノメーター検定協会(C.O.S.C)は秒針のない時計の試験基準は存在しませんでした。そこで秒針がなく、液晶表示しか持たないエアロスペースを公認モデルとする為にブライトリング社はスイスクロノメーター検定協会(C.O.S.C)に対して新たな検査基準の導入を要求。こうして2001年には全モデルが、スイスクロノメーター検定協会(C.O.S.C)公認クロノメーターとして認められました。

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